Oxfordで、GLP-1を研究していた糖尿病専門医が、肥満治療を考えます。

【低すぎ】ゼニカル(オルリスタット)、オブリーン(セチリスタット)の効果

以前に一度紹介したことのある、ダイエット業界では話題のリパーゼ阻害薬ですが、その効果についてはっきりさせておきます。

 

ゼニカル(オルリスタット)

 

45 の研究(7788 人)のメタ解析(メタアナリシス)で、現状、最も信頼できるデータだと思います。
1年で対照群と比べて有意とはいえ2kgほどしか差がないという結果です。

オブリーン(セチリスタット)

 

データがあまりないものの、武田のプレスリリースでは、1年で、プラセボ投与群と比較して有意な改善(本薬投与群-2.776% vs プラセボ投与群-1.103%)がみられたとのこと。

 

やはり1.6%しか差がありません。本当に有意だったんでしょうか?
70kgの人が1年飲み続けて約1kgの差ですので、かなりショボいです。

 

いずれも保険適応になっておらず、恐らくその理由は効果が低すぎて使えないということでしょう。せめて体重を3%減らせないと、病気を予防するという効果を謳えませんので。

 

私も、費用、リスクと釣り合わないので、処方する気になりません。

 

重藤誠 by
しげとう・まこと●医学博士。日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。亀田総合病院、オックスフォード大学正研究員などを経て、2016年9月に開院。GLP-1に関する論文が国際科学雑誌に掲載されるなど、業績多数。国立滋賀医科大学の客員講師も務めている。

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