Oxfordで、GLP-1を研究していた糖尿病専門医が、肥満治療を考えます。

どこからが肥満なのか?体格指数(BMI)と炎症の関係

標準体重、過体重、肥満をどこで分けるかは議論があるところですが、日本人の場合はかなり低いBMIで肥満の害が出てくるものと思われます。

最近、徳島県で行われた調査で、35~69歳の成人男女1,074人(男性536人、女性538人)の高感度CRP(hs-CRP)とインスリン抵抗性(HOMA-IR)を測定し、体格と組み合わせて解析したデータが出ました。
Relationships of serum high-sensitivity C-reactive protein and body size with insulin resistance in a Japanese cohort

炎症やインスリン抵抗性は、老化とも関係しており、高いと老化を促進することがわかっています。

適正体重:BMI<23 過体重:BMI 23-24.9 肥満:25以上 で分けて解析した結果、それぞれで有意差がついており、インスリン抵抗性の指標は適正体重と肥満間で2倍以上の開きがありました。 他の幾つかの科学論文でも、アジア人はBMI22を超えると、それ以下のグループと比べて病気が増える傾向がみられます。 BMIは筋肉量を考慮していない指標なので、適正体重というのは人それぞれですが、BMI18~25を経験済みの私自身の場合、BMI20くらいが居心地が良いです。

重藤誠 by
しげとう・まこと●医学博士。日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。亀田総合病院、オックスフォード大学正研究員などを経て、2016年9月に開院。GLP-1に関する論文が国際科学雑誌に掲載されるなど、業績多数。国立滋賀医科大学の客員講師も務めている。

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