Oxfordで、GLP-1を研究していた糖尿病専門医が、肥満治療を考えます。

主食をやめると動脈硬化が進んで不健康になる

当クリニック、バプテスト病院いずれでも、いまだに糖質制限をしている方を見かけますが、私は初診時に即刻やめるよう指導しています。

個々の症例が糖質制限と関連しているかどうかの証明はできませんが、だいたい、3年から4年程度、糖質制限を続けた後、脳梗塞、心筋梗塞、癌(特に大腸癌)を発症しており、大規模データの結果と概ね合っている印象です。

【必見】ハーバード大学が出した「人間は何を食べるべきか」の回答

さて、4000年前のミイラ137体をCTスキャンで解析した結果です。

http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(13)60598-X/abstract

トウモロコシや芋類といった炭水化物を多く食べていたペルー人と、アザラシなどの狩猟が中心で炭水化物がほとんど手に入らなかったUnanganという地域での動脈の石灰化(動脈硬化)を調査したところ、

古代ペルー人(農耕) 25%(13/51)

Unangan  (狩猟) 60%(3/5)

という結果でした。

当時の死因はほとんど感染症だったようですが、Unanganのミイラは20代女性の動脈にも石灰化がみられています。

当然、農耕のほうが生活自体が安定するので比較的ストレスは少ないはずであり、文明のレベルも考慮する必要はあるかと思いますが、女性ホルモンの影響で最も動脈硬化になりにくいはずの若い女性にすら動脈硬化が進行してしまう肉中心の食生活を、選択肢が豊富にある現代でわざわざ真似する必要はないと思います。

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重藤誠 by
しげとう・まこと●医学博士。日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。亀田総合病院、オックスフォード大学正研究員などを経て、2016年9月に開院。GLP-1に関する論文が国際科学雑誌に掲載されるなど、業績多数。国立滋賀医科大学の客員講師も務めている。

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