Oxfordで、GLP-1を研究していた糖尿病専門医が、肥満治療を考えます。

地中海食での病気予防効果は高学歴か高収入の人限定である可能性

 果物、野菜、オリーブオイル、全粒穀物、魚などが中心の地中海食が病気予防に有効というのは有名ですが、やり方が悪いと、期待される効果が得られないようです。

 最近の研究によれば、地中海食による心血管疾患リスクの低下は高収入、高学歴の人でのみ認められ、低収入の人や低学歴の人では認められませんでした。

https://academic.oup.com/ije/article-abstract/doi/10.1093/ije/dyx145/4056503/High-adherence-to-the-Mediterranean-diet-is?redirectedFrom=fulltext

 なお、地中海食によって同リスクは高収入の人で61%、高学歴の人では57%低下しています。

 体型や生活習慣で補正しても、結果は同じでした。

 どうやら、

 肉の摂取量:    低収入>高収入  (本物のオリーブオイルや安全な魚は高価)

全粒穀物の摂取量: 高収入>低収入

野菜、果物の摂取量:高収入>低収入

 となっており、過去のデータを考慮すると、このあたりが影響しているものと思われます。

 また、調理に関する知識も違いが見られ、高学歴、高収入な人たちは、材料をあまり加熱せずに食べている傾向もあるようです。

結局、○○食とかxx法とかいった方法論にこだわるよりも、加工食品を避け、全粒穀物と野菜を多く摂ることを心がけたほうが良いと思います。

 

いずれにしても、日本で地中海食などをやろうとすると、非常に高くつき、なかなか続けられないと思います。

基本的には高価な食材が必要ない日本の伝統食は、あらゆる面で優秀だと思います。

 

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重藤誠 by
しげとう・まこと●医学博士。日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。亀田総合病院、オックスフォード大学正研究員などを経て、2016年9月に開院。GLP-1に関する論文が国際科学雑誌に掲載されるなど、業績多数。国立滋賀医科大学の客員講師も務めている。

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