Oxfordで、GLP-1を研究していた糖尿病専門医が、肥満治療を考えます。

リバウンドしてはいけない3つの理由

当院での治療は、リバウンドを起こさせないことを信条としております。

理由は、以下のようになります。

 

1.体重が減ると、必ず筋肉量も減る

100kgの人が80kgに減量した場合を考えてみましょう。減量前は、寝るときも20kgの荷物を体につけて生活していたため、だだ立っているだけでも相当な筋力トレーニングになります。また、呼吸をするだけでも呼吸筋に相当な負荷がかかります。減量後は、その負荷が減るため、宇宙から帰ってきた宇宙飛行士のように筋肉量が落ちてしまいます

太っている人の中には、「食べてないのに太るのは、代謝が低いから」と言っている人がいますが、筋肉量は多いため、通常、代謝は非肥満の人よりもかなり高くなっています。

大幅に減量した後にリバウンドして体重が戻った場合、減量する前よりも筋肉量が減ってしまい、より代謝が下がり、動きにくくなるため、更に太りやすくなります。

 

2.セットポイントが上がる(脳が危機を感じてしまい、体重を増やそうとする)

生命維持のために最適な体重を脳の視床下部が決めており、この体重はセットポイントと呼ばれています。セットポイント=脳が認識している理想体重と理解してよいでしょう。

通常、セットポイントは標準体重周辺に設定されていますが、ストレス、炎症、栄養不足、外部環境などの影響で、セットポイントが上がってしまいます。

 

無理なカロリー制限や激しい運動で脳がストレスと感じるとセットポイントが上がり、ダイエット前よりも体重が増えてしまいます。

 

3.病気になりやすくなる

減量とリバウンドを繰り返すことを、ヨーヨーダイエットと呼びますが、これは、様々な病気になる確率を増やします。

減量とリバウンドを繰り返すのは体に悪いのは、感覚的にも間違いなさそうですが、それについて科学的に議論した総説がありました。

実験デザインが異なるため確実とは言えませんが、リバウンドを繰り返すと全身の炎症を誘発し、さまざまな病気を惹き起こす原因になる可能性がある、というものです。

減量↔リバウンドを繰り返している人よりも、ずっと肥満状態だが体重の増減が無い人のほうが病気のリスクが少ないものと考えられます。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4241770/

 

 

開院してから1年以上が過ぎ、治療後数か月経った方々に、「他のダイエットをたくさんやってきて、いつも今頃は完全に体重が戻っているのに、今回は全くリバウンドしません。」という感想をいただき、治療者として本当に嬉しいです。

こういった声が、医師としての最高の報酬です。

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重藤誠 by
しげとう・まこと●医学博士。日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。亀田総合病院、オックスフォード大学正研究員などを経て、2016年9月に開院。GLP-1に関する論文が国際科学雑誌に掲載されるなど、業績多数。国立滋賀医科大学の客員講師も務めている。

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