Oxfordで、GLP-1を研究していた糖尿病専門医が、肥満治療を考えます。

GLP-1と膵臓

GLP-1は膵臓の細胞に作用し、インスリンの分泌を刺激するほか、インスリン分泌細胞を増やす作用があるとされています。

 

健康にとって好ましい作用なのですが、膵臓を刺激するのなら膵炎や膵癌が増えるのではないか?ということが考えられ、議論になっていました。

しかし、現在では、100万人規模の研究から、そういった副作用はないことがわかっており、最近は話題にすらならなくなっています。

 

1 53万2 513人のGLP-1製剤を使っている糖尿病患者を観察したところ、膵炎との関連は認められませんでした。

※糖尿病自体が膵炎の危険因子です。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27479930

 

CNODES試験という97万2384例の2型糖尿病患者のうち、膵癌を発症した1221例でも、有意差なしという結果でした。
2年以上使うと、体重が減るためか、リスクはむしろ低下する傾向になっています。

http://www.bmj.com/content/bmj/352/bmj.i581.full.pdf

 

大きいものはこういったところですが、ほかにも、GLP-1の安全性を示す報告は多くあり、まず問題はないと確信し、昨年、クリニックを開院した次第です。

肥満自体が膵炎の危険因子ですので、そちらに気をつけたほうがよいでしょう。

 

にほんブログ村 ダイエットブログ 健康ダイエットへ
にほんブログ村

 

 

重藤誠 by
しげとう・まこと●医学博士。日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。亀田総合病院、オックスフォード大学正研究員などを経て、2016年9月に開院。GLP-1に関する論文が国際科学雑誌に掲載されるなど、業績多数。国立滋賀医科大学の客員講師も務めている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  • シゲトウクリニック