Oxfordで、GLP-1を研究していた糖尿病専門医が、肥満治療を考えます。

チーズケーキの依存性は麻薬以上

ジャンクフードは、依存性が強いうえに、いくら食べても脳が満足せず、むしろ食欲が刺激されてしまう食品です。

実際、マウスなどの実験動物に、高脂肪食を摂らせると、昼夜関係なく食べ続けるようになり、急速に太りはじめます。

図は、ラットにチーズケーキのような、高脂質で砂糖の多い食品(カフェテリア食)を摂らせた実験の結果です。横軸は経過した日数、縦軸が「脳が満足したと感じるまでの量」を意味しており、上に行けば行くほど、たくさん食べないと満足できなくなっていることを示しています。

カフェテリア食を40日食べさせたラットは、通常の倍のスピードで体重が増え、その脳は、コカインやヘロインといった、麻薬依存ラットと同じように、「満足できない状態」になっていました(a)。つまり、カフェテリア食依存状態になってしまったわけです。

 

麻薬、ニコチン、アルコールの依存状態のラットは、それらの投与をやめると、依存は数日~1週間程度でなくなりましたが、カフェテリア食依存ラットは、少なくとも2週間以上にわたって依存状態が続いていました(b)。高脂肪で砂糖の多い食品は、コカインなどの麻薬より、はるかに強い依存性があることになります。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3147141/

ラットと人間では、代謝や酵素が違うため、全く同じということはありませんが、ドーナツやアイスクリームなどのファーストフードが蔓延するアメリカの惨状を見てもわかるように、人間でもジャンクフードは強力な依存性があり、体重を増やすのはまず間違いない事実です。

 

普段の食生活から、極力ジャンクフードを排除したほうが良いのは確かです。

そうはいっても、毎日のように食べなければ依存症にはなりません。

食事の8割がきちんとしていれば、そう簡単に問題は起きません。

気にしすぎると、生活が窮屈になりますし、このへんも、バランスが大切です。

私も、一時期は砂糖断ちのようなことをしていましたが、今では子供とケーキなどを楽しんでいます。

 

 

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重藤誠 by
しげとう・まこと●医学博士。日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。亀田総合病院、オックスフォード大学正研究員などを経て、2016年9月に開院。GLP-1に関する論文が国際科学雑誌に掲載されるなど、業績多数。国立滋賀医科大学の客員講師も務めている。
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