Oxfordで、GLP-1を研究していた糖尿病専門医が、肥満治療を考えます。
https://shigeto-cl.com/

新型コロナウイルス対策

 

日本ではすっかり落ち着いている感がある新型コロナウイルス(COVID19)ですが、世界では1日70万人程度の新規感染者が発生しています。

 

オミクロン株の毒性は弱いという説がありますが、このあたりもよくわかりません。

一定確率で重症化、死亡するわけですので、できる対策はやってしまって、かからないのが一番です。

 

新型コロナウイルスの対策にはいろいろな方法があります。

大きく分けると、

 

  •  自分の抵抗力を上げる(食事、運動、睡眠)
  •  物理的にウイルス量を減らす(人ごみを避ける、換気、マスク、うがい、手洗い、消毒など)
  •  ワクチンを打つ

 

の3種になります。

 

イベルメクチンなどの薬物治療というのもありますが、現段階では有効性が明らかではありません。

 

この中で、圧倒的に重要なのは①です。

 

新型コロナウイルスの特徴として、

 

体に入っても、8割が無症状

2割弱が軽症

重症化するのは1.6%だけ

死亡するのは1%程度、それもほとんど70歳以上の高齢者

 

といったことがわかっています。

 

免疫機能が、高齢者含めた下位20%に入らなければ、問題は起きません。

 

では、リスクを減らすために、具体的になにをすればよいのでしょうか?

 

1.食事

 

野菜を摂らないと、重症化リスクは上がります。

また、糖質制限、動物性食品の摂りすぎもよろしくありません。

 

データとしても、

 

糖質制限すると新型コロナウイルス感染重症化リスクがアップ!

野菜や魚を多く食べると重症化はリスク減少!

 

という結果が出ていました。

https://nutrition.bmj.com/content/early/2021/05/18/bmjnph-2021-000272

 

 

この研究は、アメリカ、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、スペインの6か国の感染者568名について調査したものです。

 

この研究によれば、重症度が中等度から重度に進展するリスクが

 

植物食中心(plant-based diets、ベジタリアン)→73%低下!

基本菜食で肉は食べないが魚は食べる(ペスカタリアン)→59%低下

 

 

いっぽう、低炭水化物、高動物性たんぱく食の場合は、明らかにリスクが上がります。

 

植物食中心のグループと比べ、糖質制限食ではリスクが4倍近く上昇!

 

という結果でした。

 

 

結局のところ、野菜、果物、豆類、ナッツ類が中心の食事をする。

動物性食品をできるだけ減らす。

 

ということになります。

生活習慣病予防のための食事と同じです。

 

ジャンクフードを食べることが多い人

糖質制限をして、肉ばかり食べている人

 

の重症化リスクは高いといえます。

 

 

2. 運動

 

新型コロナウイルス感染症の重症化リスクは、運動習慣のある人で低いことがわかっています。

 

約5万人を対象とした米国の研究で、

中から高強度の運動を週に150分以上行う人たちは、運動時間が週に10分以下の人たちに比べて、重症化して入院する確率が半分以下であることが明らかになっています。

 

インフルエンザなどの他のウイルスと同じです。

運動は免疫機能を高めます。

日ごろから運動している人はウイルス感染症にかかりにくく、発症しても症状は軽くなります。

炎症も起こりにくいので、ウイルスに感染しても重症化しにくくなります。

 

ポイントは、中~高強度という点です。

このレベルの運動は、アンチエイジングに有効です。

やはり、食事と同様、健康、長寿を目指す習慣は、ウイルス感染対策としても優秀です。

 

 

3. 睡眠

 

睡眠不足でも、感染のリスクは上がります。

 

アメリカ、欧州の研究では、

 

睡眠に問題がある人は、問題がない人と比べて感染の確率が88%上昇!

 

睡眠時間が1時間増えるごとに、感染する確率は12%低下!

 

という結果が出ています。

 

 

過去の研究でも、睡眠障害のある人、睡眠時間が5〜6時間未満だと、かぜなどの発症率が高いことが指摘されています。

睡眠不足になると風邪をひきやすくなるのは明らかです。

 

睡眠時間の確保は重要ですね。

 

 

4.ストレスコントロール

 

いうまでもありませんが、ストレスは免疫機能を落とします。

 

計測可能な範囲でも、

 

NK細胞活性低下

NK細胞、T細胞減少

CD4+/CD8+比減少 (高い方がよいとされる)

 

といったことがおき、炎症マーカーも高くなります。

 

研究はまだ不十分という記述はあるものの、精神的なストレスの影響は大きいことがわかっています。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22933140/

 

内観、瞑想などの方法でストレスに対処することもできますが、体の状態を整えるのが先です。

 

バランスの悪い食事

運動不足

睡眠不足

 

これらは、われわれのストレス耐性を下げます。

まず、こちらを解決することで、自ずとストレスも減ります。

 

 

結局、新型コロナウイルスは、食事、運動、睡眠の基本ができていれば、恐れる必要はありません。

 

高齢者は、対策してもかかる場合がありますが、特に、50代以下の若い年代にとって、それほど危険なウイルスではありません。

重症化さえしなければ、死亡することもありませんし、後遺症に悩まされることもありません。

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まず、自分でできることをやるのが一番です。

この記事を書いた人
しげとう・まこと●医学博士。日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。亀田総合病院、オックスフォード大学正研究員などを経て、2016年9月に開院。GLP-1に関する論文が国際科学雑誌に掲載されるなど、業績多数。国立滋賀医科大学の客員講師も務めている。2021年から洛和会音羽病院糖尿病内科部長代理、医療法人シゲトウクリニック理事長を兼務。
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