Oxfordで、GLP-1を研究していた糖尿病専門医が、肥満治療を考えます。
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肥満は新型コロナの後遺症を長引かせる

肥満があると、新型コロナウイルスに罹りやすくなる、重症化しやすくなることは、すでに有名なところです。

 

2020年3月、英国のボリス・ジョンソン首相が新型コロナに感染し、ニュースになりました。

彼のBMIは35もあり、集中治療室で生死の境をさまよいました。

生還後、「私が重症化したのは太っていたからだ。国として肥満の対策をしてゆかねばならない」と言っています。

 

統計上も、アメリカ、欧州などの肥満率の高い国で罹患率、重症化率、死亡率が高い傾向があります。

 

アメリカCDCは

 

  • BMI25~30(overweight)の人たちも重症化リスクは上がるかもしれない
  • BMI30以上で入院するリスクは3倍になる
  • 肥満は免疫機能の低下と関連する
  • 肥満は肺の容量を減らし、呼吸を困難にする
  • 入院、集中治療室入室、人工呼吸器装着、死亡のリスクは、BMIが高いほど増加
  • 入院、死亡リスクは特に65歳以下の若い人に顕著
  • 入院した人の30%は肥満が関連

 

という発表をしています。

 

18歳以下であっても、肥満があると入院率は約3倍、重症化率は約1.5倍になります。

 

https://www.cdc.gov/obesity/data/obesity-and-covid-19.html

 

日本や韓国は、肥満者が少ないせいか、新型コロナウイルス自体の影響は比較的軽微です。

 

しかし、日本でも肥満者が入院しやすいという点には変わりがありません。

 

 

 

肥満があると罹った後も大変です。

 

後遺症が長引きやすいことがわかっています。

https://gyazo.com/29e980fdb3721581b5557d834cced9d9

 

 

BMI42だと大幅に症状が長引きます。

さすがに日本にはそこまでの肥満は珍しいですが、BMI28であっても影響があるので、注意が必要です。

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34244027/#&gid=article-figures&pid=fig-2-uid-1

 

日本でも、5週間以上休職した人の肥満率は有意に高かったという報告があります。

 

重症化する確率が高いので、長引くのも当然ともいえますが。

 

 

 

 

ワクチンの効果が減弱することもわかっています。

 

もともと、肥満者ではインフルエンザワクチンなどの効果も落ちることが知られていました。

 

新型コロナワクチン(コミナティ)も例外ではありません。

 

肥満があると、1か月後の抗体価が低いことが報告されています。

 

 

肥満はCOVID-19の独立した危険因子である

 

というのは間違いないでしょう。

 

 

私も裏方ながら、新型コロナウイルス感染症の治療にも関わっているので、はっきりそれを感じます。

 

さらに、

 

食事は外食中心、コンビニ食も多い

運動習慣がない

睡眠時間は5時間前後

 

という条件も高確率で同居します。

 

どれか一つくらいなら、それほど問題ないですが、若いのに入院している人は、だいたいこの条件全部を満たしています。

 

 

不摂生は、結局、自分に返ってきます。

 

私も3年前に、運動不足、睡眠不足、過労が原因で、ウイルスにやられました。

新型コロナではなく、帯状疱疹ウイルスですが、症状、後遺症とも激しく、大変でした。

 

頭に「もや」がかかったような感じ

常に頭痛、吐き気がある

疲れやすい

などの症状がありました。

 

他覚的にも

左顔面神経麻痺

安静時の脈拍が100回/分前後、立ち上がるだけで140回/分以上になる

 

といった有様でした。

 

顔の左半分は1か月以上麻痺して動きませんでしたし、他の症状も2か月経ってもあまりよくなりませんでした。

 

仕事量を減らし、生活を見直した結果、現在は後遺症を克服できています。

体調も格段に良くなり、結局、以前よりも仕事ができるようになりました。

一足早く、ウイルス対策をしていたおかげで、新型コロナウイルスには罹る気がしません。

(油断は禁物ですが)

 

どんな病気も、一度罹ると、完全に元通りにならない可能性があります。

予防が一番です。

 

 

そのためにも、自分の生活習慣に自信のないひとは、1項目でもよいので見直してみてください。

 

 

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この記事を書いた人
しげとう・まこと●医学博士。日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。亀田総合病院、オックスフォード大学正研究員などを経て、2016年9月に開院。GLP-1に関する論文が国際科学雑誌に掲載されるなど、業績多数。国立滋賀医科大学の客員講師も務めている。2021年から洛和会音羽病院糖尿病内科部長代理、医療法人シゲトウクリニック理事長を兼務。
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