Oxfordで、GLP-1を研究していた糖尿病専門医が、肥満治療を考えます。
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オートファジー(Autophagy)を活性化するにはどうすればよいか

大隈良典先生が、このテーマでノーベル生理学賞を受賞されました。
日本人として、誇らしく思います。

 

ここを見ている人はプロが多いようなので、簡単にしか触れませんが、オートファジーとは細胞の自食作用のことで、細胞内の古くなった部品や、細胞を掃除する働きです。
異常があったり、ダメージがあったりするタンパク質を修復する作用ですので、老化や癌などの病気とも関わっています。実際、長生きする人は、オートファジーの活性が高いとか。
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オートファジーを活性化する方法として、
16時間以上の断食
良質な睡眠
などがあります。

 

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図のように、カロリー制限は非常に重要で、食べ過ぎが続くと、細胞にもゴミが溜まりっぱなしになってしまうわけです。
断食すると体が細胞レベルで掃除され、病気が治ったりするのも納得がいきます。
ただ、長期の断食は、やっている最中は良いのですが、GLP-1を減らしたりNPXを増やしたりするため、食事を再開するときに異常な過食をしてしまうことがあるので、おすすめしていません。
1~2日程度の断食でも、慣れていないと食欲がコントロールできず、難しいのですが、GLP-1注射サポート下だと、安全かつ楽にできるはずです。
この記事を書いた人
しげとう・まこと●医学博士。日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。亀田総合病院、オックスフォード大学正研究員などを経て、2016年9月に開院。GLP-1に関する論文が国際科学雑誌に掲載されるなど、業績多数。国立滋賀医科大学の客員講師も務めている。2021年から洛和会音羽病院糖尿病内科部長代理、医療法人シゲトウクリニック理事長を兼務。
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