Oxfordで、GLP-1を研究していた糖尿病専門医が、肥満治療を考えます。
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肥満は脳で起こる

マウスに高脂肪食を摂らせると、脳の報酬系(ドーパミンシグナル)が弱くなり、あまり運動しなくなる(2016 Cell Metabolism)という研究結果が出ています。

一般に、体重が増える→体が重いので運動しなくなる→筋肉が落ちて脂肪が増える→更に運動しなくなる→体重が増える・・・という悪循環と考えられていますが、実際は、体重が増える前から運動しなくなっているようです。

つまり、

高脂肪食で脳の状態が悪化→運動しなくなる→体重が増える→・・・ということらしいです。

 

マウスと人間の代謝は違うので注意が必要ですが、脂肪の摂りすぎで脳の状態が悪くなるのは、他の研究でも明らかです。

日本食は低脂肪食ですので、なるべく和食を選ぶことで、運動を続ける助けになるはずです。

 

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この記事を書いた人
しげとう・まこと●医学博士。日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。亀田総合病院、オックスフォード大学正研究員などを経て、2016年9月に開院。GLP-1に関する論文が国際科学雑誌に掲載されるなど、業績多数。国立滋賀医科大学の客員講師も務めている。2021年から洛和会音羽病院糖尿病内科部長代理、医療法人シゲトウクリニック理事長を兼務。
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