2022年2月2日
卵は完全栄養、物価の優等生と良いイメージがあると同時に、コレステロールが高いという危険なイメージがあります。
本当のところどうなのでしょうか。
コレステロールを上げるという証拠はない
私も大学にいた頃は、「卵は一日一個まで」と指導していました。しかし、卵とコレステロールは関係がないようです。コレステロールの8割くらいが肝臓での合成ですので、当然といえば当然ですが。
大量に摂れば上がると思いますが、常識的な範囲であれば気にする必要はないでしょう。
抗原性は高い
卵には卵白アルブミンなど、アレルギーの原因になる成分が含まれており、日本人の半数くらいが抗体を持っていると聞いたことがあります。抗体とアレルギーは必ずしも関係ないですが。
抗原性は加熱により弱めることができますが、アレルギー反応が出る人は避けたほうがよいでしょう。
長期のデータでは死亡リスクを上げる
ハーバード大学での大規模研究では、死亡リスクを高める食品に分類されています。
一方、世界最高齢の117歳まで生きたイタリア人女性は、90年以上にわたり毎日2個以上の生卵を食べていたそうです。
http://www.bbc.com/news/world-europe-39610937
私の意見としては、工業製品のような作られ方をした安い卵が死亡リスクを高めており、質の良い卵ならアレルギーなどがない限り食べたほうが良いのではないかと考えています。
※体質や考え方は人それぞれです。
いずれにしても、加工品に含まれる卵はほぼ確実に安いものなので、注意したほうがよいでしょう。