Oxfordで、GLP-1を研究していた糖尿病専門医が、肥満治療を考えます。
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ポケモンGoの活動量に与える影響

世にも珍しい、運動療法の研究会に出席してきました。

 

以前から紹介しているように、運動では体重を減らすことができないことは科学的に証明されています。

「体重を減らしたいから運動する」というのは完全に間違いです。

過体重、肥満がある場合、心臓や関節への負担が大きく、かえって健康状態を害する結果になる可能性があるため、まず、食事内容を変えて体重をコントロールする必要があります。

しかし、適度な運動は病気の予防に有効ですし、脳機能にも良いことが明らかになっています。

体の見た目を良くしようという場合でも有効です。

 

ただ、運動習慣というのはなかなか続かないことも事実で、ポケモンGoの効果もわずか1か月でなくなってしまうとか。(歩行数が1000歩増えるのは大したものですが)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5174727/

 

アメリカの学会によれば、座っている時間が非常に悪いので、まず「立ち上がること」から始めようということでした。

仕事で座る時間が長いのはある程度仕方がないですが、テレビの前で座る時間を減らすだけでも効果があるはずです。

また、運動は続かないことを前提に、「三日坊主を10回繰り返したら1か月運動したことになる」というのも印象的なフレーズです。

運動したことがない人は、まず、なるべく座らないことからはじめてはいかがでしょうか。

 

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この記事を書いた人
しげとう・まこと●医学博士。日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。亀田総合病院、オックスフォード大学正研究員などを経て、2016年9月に開院。GLP-1に関する論文が国際科学雑誌に掲載されるなど、業績多数。国立滋賀医科大学の客員講師も務めている。2021年から洛和会音羽病院糖尿病内科部長代理、医療法人シゲトウクリニック理事長を兼務。
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