2022年2月2日
厚生労働省と農林水産省の統計から低炭水化物ダイエットを考察。
50年以上の期間があり、公式の統計ですので、かなり信頼できます。
まず、穀物の消費量です。
http://www.flour.co.jp/news-backnumber/v326_350/na345.html
本来なら、各省庁のページの最新データを使うべきですが、つくると時間がかかかりすぎるで、グラフは借り物です。
小麦は増えてはいますが、思ったほどではなく、やはり、穀物摂取量は大幅に減っているわけです。
https://sugar.alic.go.jp/japan/view/jv_0005b.htm
一方で、肉類、乳製品の摂取が激増しています。
肥満も、特に男性で著しく増加し、人口の3割がBMI25以上となっています。
http://www.unity.or.jp/foodold.html
糖尿病人口は増加を続けており、糖尿病が疑われる人、可能性が否定できない人を合わせると、2000万人にもなっています。
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2017/027369.php
この半世紀ほどで、糖尿病人口は50倍になったわけですので、糖尿病の原因が炭水化物の摂りすぎというのは無理がありすぎます。
同じ期間に、悪性新生物、心疾患、脳血管障害が増加しています。
ストレスや環境汚染などの因子はあるでしょうが、昔から言われているように、ライフスタイルの欧米化したことに伴い、生活習慣病が激増したのは事実ですので、高タンパク、高脂肪になる「低炭水化物ダイエットで健康になる」という主張は無理筋ではないでしょうか。