Oxfordで、GLP-1を研究していた糖尿病専門医が、肥満治療を考えます。
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長寿の習慣

著者が基礎研究を経験しているだけあって、視点が客観的で、元になる論文のチョイスが良く、安心して読めます。

百寿者研究の本は多数ありますが、一般的なデータとともに、日本人の体質の特徴も考慮されています。

私同様、明らかにマクガバンレポートやチャイナスタディを読んでいますが、それに影響されすぎていないところもすばらしい。

私は奥田昌子先生の著書は著者買いしています。

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科学論文、特に、生物、医学系は、完全に同じ条件での実験が困難であることから、物理、数学系の論文のように再現性が高くなく、著者の主観が入りやすくなるので、注意が必要です。

短期の観察研究は、参考程度にとどめ、「〇〇が健康によいから」と、急に何かをはじめたり、やめたりはしないほうがよいと思います。

狭い基礎研究の世界では、研究グループのメンバーの性格までわかるため、究極、このグループからのデータだから信頼できる/信頼できないという前提で読み始めてしまうのですが、それもまたバイアスなのですよね。

とにかく、論文の解釈は難しいです。

 

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この記事を書いた人
しげとう・まこと●医学博士。日本内科学会認定内科医、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医。亀田総合病院、オックスフォード大学正研究員などを経て、2016年9月に開院。GLP-1に関する論文が国際科学雑誌に掲載されるなど、業績多数。国立滋賀医科大学の客員講師も務めている。2021年から洛和会音羽病院糖尿病内科部長代理、医療法人シゲトウクリニック理事長を兼務。
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