2022年2月2日
著者が基礎研究を経験しているだけあって、視点が客観的で、元になる論文のチョイスが良く、安心して読めます。
百寿者研究の本は多数ありますが、一般的なデータとともに、日本人の体質の特徴も考慮されています。
私同様、明らかにマクガバンレポートやチャイナスタディを読んでいますが、それに影響されすぎていないところもすばらしい。
私は奥田昌子先生の著書は著者買いしています。
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科学論文、特に、生物、医学系は、完全に同じ条件での実験が困難であることから、物理、数学系の論文のように再現性が高くなく、著者の主観が入りやすくなるので、注意が必要です。
短期の観察研究は、参考程度にとどめ、「〇〇が健康によいから」と、急に何かをはじめたり、やめたりはしないほうがよいと思います。
狭い基礎研究の世界では、研究グループのメンバーの性格までわかるため、究極、このグループからのデータだから信頼できる/信頼できないという前提で読み始めてしまうのですが、それもまたバイアスなのですよね。
とにかく、論文の解釈は難しいです。